インドネシア オールド マンデリン《7年熟成豆》ラウトタワル[深煎り]

7年の眠りから覚める、大地の甘さ。


スマトラ島・ガヨ高原、ラウトタワル湖畔で育まれたアラビカ種を、現地で7年かけて熟成させた希少なオールドマンデリンです。手網焙煎で丁寧に仕上げることで、チョコレートを思わせる甘みと、アーシーで奥行きのあるコクを引き出しました。ハンドドリップでゆっくり淹れるほどに、深く、やわらかな余韻が広がる一杯です。

《テイスティングノート》

  • 香りは、ビターチョコレート、湿った土、ほのかなウッディ感を思わせます。
  • 味わいは、なめらかなコクを軸に、チョコレートの甘みと穏やかな苦みが重なります。
  • 余韻は長く、アーシーな印象がやわらかく続きます。
  • 酸味は控えめで、落ち着いた深煎り系の味わいがお好きな方におすすめです。

【Data】
 ・生産国:インドネシア
 ・地域:スマトラ島
 ・農園:コピティアム農園
 ・標高:ー
 ・品種:アラビカ
 ・精製:スマトラ式(セミウォッシュド)
 ・焙煎度:深煎り
 ・焙煎方法:手網焙煎
 ・主な味わい:チョコレート、アーシー、ビター
 ・おすすめの飲み方:挽きたてをハンドドリップで蘇らせる喜び

スマトラ島中北部、アチェ州の高原地帯に広がるラウトタワル湖は、標高約1,200m前後に位置する火山湖であり、ガヨ高原を代表するコーヒー産地のひとつとして知られています。湖から立ちのぼる水気と、周囲の山々に育まれた冷涼な気候は、スマトラ・アラビカらしい厚みのある味わいを育ててきました。

このコーヒー豆との出会い

コーヒーストーリー

この地で生まれた本ロットの最大の魅力は、生豆の状態でインドネシア現地にて7年間熟成させてから輸入されている点にあります。長い時間をかけて熟成された豆は、酸味が穏やかになり、味わい全体に丸みと落ち着きが生まれます。その結果、チョコレートのような甘さ、ほのかなビター感、そして大地を思わせる深い余韻が、ひとつのカップの中でゆっくり重なっていきます。

精製方法には、インドネシア特有のスマトラ式(セミウォッシュド/ギリン・バサ)が用いられています。半乾きの状態で脱穀するこの伝統的な手法は、独特のアーシーな風味と重厚なボディを生み出すことで知られています。そこに7年の熟成が重なることで、個性的でありながらも荒さのない、まろやかで懐の深い味わいへと仕上がりました。

焙煎は、豆の表情を見極めながら進める手網焙煎で丁寧に行っています。中深煎りに仕上げることで、熟成豆ならではの甘みを引き立てつつ、マンデリンらしいコクとビター感のバランスを整えました。口に含んだ瞬間の厚み、飲み込んだ後に残るやわらかな土のニュアンス、そのどちらも楽しめる一杯です。

焙煎後の豆は、スマトラ式精製由来の落ち着いた色調と、やや不揃いながらも重みを感じさせる存在感が印象的です。その素朴な力強さもまた、この豆が歩んできた長い時間を物語っています。

コラム

7年という時間は、ただ長いだけではありません。コーヒーに静かな丸みと、深い甘さをもたらす時間でもあります。スマトラ式の伝統、現地での熟成、そして手網焙煎という手仕事。その積み重ねによって生まれたこの一杯には、スマトラの大地の記憶がゆっくりと息づいています。カップに広がるチョコレートの甘みとアーシーな余韻は、その時間の豊かさを、静かに語ってくれます。