エチオピア イルガフェチェ アリーチャ[浅煎り]

エチオピア イルガチェフェ アリーチャ[浅煎り]

エチオピア南部、ゲデオ地区イルガチェフェ郡アリーチャ村の高地で育まれたシングルオリジンコーヒー。
ジャスミンティーのようなフローラルな香りと、アプリコットのような明るい酸味が重なり、クリーミーキャラメルの甘さが静かに余韻として残ります。
カップが冷めるにつれて、フローラルさと甘さのレイヤーがゆっくりと開いていく、静かに味わいたい一杯です。

《テイスティングノート》
フローラル ジャスミンティー、アプリコット、クリーミーキャラメル、クリーンフィニッシュ

《産地》
アリーチャ村、イルガチェフェ、ゲデオ、エチオピア
品種:デガーエチオピア在来種の希少品種。高地適応でフローラルな華やかさとクリアな酸味が特徴。
プロセス:ウォッシュド – 高地で育ったチェリーを丁寧に精製し、透明感のある酸とクリーンなカップを生み出しています。
標高:2,000–2,200m

焙煎:手網焙煎/ライト – 小ロット焙煎で、この土地ならではのフローラルな香りを際立たせています。

▼生豆の特徴
【基本情報】
デガ品種(Dega)は、エチオピア原生のコーヒー品種で、主に南部エチオピアのゲデオ、イルガチェフェなど標高の高い地域で栽培されています。

【生豆特徴】
スクリーンサイズが小さく、丸みのある豆形状が多い傾向があり、イルガチェフェ等の他品種と比べてもユニークな見た目。
樹木としては中くらいの樹冠と実のサイズが特徴的。

標高2100~2300mなど、非常に高地で育てられるため、豆が硬く焙煎が難しいとされる一方、独特の風味が生まれやすい。

デガ種のコーヒーはフローラル、ライチ、メロン、洋梨、グリーンアップル、ストロベリーなど多様な果実味や華やかさ、ロングアフターテイストが特徴。

【エチオピアにおける位置づけ】
現地のランドレース(土着品種)の一種であり、詳しい系譜や遺伝的情報は文書化が少ないのが現状。
クルメやウォリショなどとともに、エチオピア各地の伝統的コーヒー品種の代表例として扱われています。

【まとめ】
デガ品種は、エチオピアコーヒーの多様性を象徴する原生品種で、標高の高い冷涼な地域で栽培され、独特の風味と豆の形状が愛されています。その名称由来や農業生態的背景もユニークで、エチオピアならではのコーヒー体験を提供してくれる品種です。

▼今回のロット・生豆について
エチオピア・イルガチェフェの東にあるアリチャ村で育った今回のロットは、とにかく華やかで透明感のある一杯。標高2000mを超える高地で育つデガ種は、ウォッシュト精製によってフローラルな香りと明るい酸味が際立ちます。収穫したチェリーは水に浮かべて未熟豆を丁寧に取り除き、約18時間の発酵のあときれいな水で洗い流し、2週間近く天日干し。手間ひまかけた工程が、クリーンで上品な味わいを生み出しています。

【生産者】
この豆を手がけるのは、若手生産者のアシェナフィ・ネガさん。彼はアリチャとイディドに農園と精製所を持ち、2022年には新たにウォッシングステーションを完成させました。輸出会社と直接パートナーを組むことで、品質の高いコーヒーを安定的に、しかも適正価格で届ける仕組みづくりにも力を入れています。

さらに彼は地域の未来にも投資中。苗木を地元農家に配布したり、自費で研修センターや集会場を建てたり、道路整備まで支援。こうした取り組みのおかげで、アリチャのコミュニティ全体が少しずつ成長しています。

【テロワール】
アリチャは自然豊かな山岳地帯。アカシアやイチジク、ニセバナナなどの木々に囲まれたセミフォレストコーヒーが主流で、近くではマンゴーやバナナ、アボカドなどのフルーツも盛んに栽培されています。この土地の恵まれた環境と、生産者の情熱が合わさって生まれるのが、今回の洗練された一杯。飲むたびに「やっぱりイルガチェフェは特別だ」と実感できるコーヒーです。

【最近のエチオピアのコーヒー事情】
エチオピアはアラビカコーヒーの起源とされる地域であり、その独特なモカコーヒーは世界中のコーヒーファンに広く愛されています。2000年代以降、スペシャルティコーヒーの需要が高まる中でイルガチェフェ地区が特に注目され、新しいコーヒー文化の中心地となりました。2020年からはCup of Excellenceの開催も始まり、その影響で小規模農家や新たなウォッシングステーションが市場に積極的に参加するようになり、業界には大きな変革が起きています。

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